私がやってきたことと今・・・

各地に在る農産市・道の駅・スーパーマーケット・大型GMS・ホームセンター・ドラッグストアーの店舗に多く設置され始めた青果野菜コーナー、いわゆる産地直売所のコーナーです。主に農家さんが朝収穫した野菜を袋詰めし自分が決めた値入れしたジャンコードを張り、自分で店頭へ陳列し、夕方に売れ残った野菜を自分で持ち帰る。売れ残りのロスは自から負担する。委託販売や消化仕入れの方法のビジネススタイルで、このモデルが一般的です。
最近、本当に出荷している生産者さんは満足(儲かってる)しているのだろうかと思うようになってきた。

年金を貰ってる高齢の生産者が生きがい対策的に出荷するのならそれも有りだが、生産者がこの方法よる販売収入で生計を維持していけるのだろうか、私の知るところでは事業化し大成功している方もいますが、その数は3%にも満たないのが状況です。

農産市は補助金のおかげで現在も増え続け乱立しているのが現状で、手数料もまちまちで参加費・年会費も必要な所もあり、現状はもう飽和状態でこの先は淘汰されていくしかないと感じる今日この頃です。そんな中でも当然に黒字運営されている産直市もあるわけですが、棚に並ぶ商品の多くが市場からの仕入品だったりして店の運営に四苦八苦している現状もうかがえます。

農産市や店舗内の農産市コーナーだからと言って、規格も鮮度もばらばらで時期的に野菜があるときは山のようにあるが無いときは何も無い、市場からの仕入品と加工品やお米等で売り場をごまかしているのが現状です。

最初に私達がインショップ型農産市に事業参加を始めたのは、平成19年春に徳島のスーパーマーケットであるキョーエイさんから「店舗内に農産市コーナーを設置したいので協力して欲しい」との話がきっかけとなりました。この設置の目的は「地元の生産農家さんに売場を提供し農家を元気にしたい」と言う埴渕一夫社長の考えに私達も同調し参入することとなりました。

その頃インショップ型農産市は珍しく、目的を掲げ他店舗との差別化により売上も伸び出荷農家数も順調に増え続け平成30年には約1800農家を数え関西圏へのスーパーへも商品を提供し、産直コーナーの売上だけで20億円を上回るまでになり大躍進してきました。

しかし、このような状況になって来ると当初の目的や考え方から少しづつずれが生じ始めてきました。販売店・流通・管理団体・出荷者会も出来て売上額に応じた会費負担など総合的に費用負担が多くなり、出荷者側の収益メリットは少なくなってきました。でも出荷販売先が多くなったメリットは当然あります。

これは委託販売方式での運営であり、売残った野菜等は廃棄によるロスを出荷者自身が吸収するビジネススタイルであり出荷農家以外はノンリスクで利益を生み、出荷者だけが多くのロスリスクを負担することになってしまいました。

そこで私達は、改めてインショップ型農産市で培ったノウハウと生産者の顔が見える新鮮野菜が豊富に揃った品揃えを生かし、生産者のロスリスクを極力下げ販売店舗では他社競合店舗との差別化を図り、消費者にも満足を与えるサービス提供に取り組んでいます。

農家さんが収穫された野菜は裸のままで買い取って私達グループ作業場で商品化したり、鮮度も一定で旬を感じる個性豊かな地場産の野菜等を各店舗コーナーに振分けて販売。また、年金を貰ってる高齢農家の生きがい対策にも対応した自分が値入販売できる消化仕入れのビジネススタイルも含め、新規就農者の若手が持続的な農業経営ができるよう下支えになるサービスを開始しています。

大規模流通のJA経由などの市場流通と小規模流通である地域の直接流通、その中間に位置した流通の仕組みを利用し、私達が間に立ち生産農家と販売店そして消費者も共にメリットある関係を最短距離で結ぶサービスの提供を始めています。

By.峰