徳島県の世界農業遺産認定地域って?

2018年3月9日に中四国で初めて「世界農業遺産」に徳島県「にし阿波の傾斜地農耕システム」が認定されたんだって。

世界農業遺産は、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を国連食糧農業機関(FAO)が認定する制度で、平成23年度に本制度が創設され、日本,中国,インドなど19カ国49地域が認定され,日本では新潟県佐渡地域や石川県能登地域など11地域が認定されているようです。

伝統的な農林水産業とそれを取り巻く人、文化、食、景観などの全てを含む「農林水産業システム」で、時代や環境の変化に適応させながら、「生きた遺産」として保全されているようです。

「にし阿波の傾斜地農耕システム」って、徳島県西部の美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町には、標高100~900mの山間地域に200近くの集落が点在しています。いずれも急峻な傾斜地に位置し、場所によっては斜度40度にもおよびます。斜面を利用する農業では、段々畑のように平らな面を造成することが一般的ですが、これらの地域では傾斜地のまま農耕を行なってきました。そのために、独自の技や知恵を培って、自然を守り、生命を守り、集落を守ってきたのです。この400年以上にわたり継承されてきた山村景観や食文化、そして農耕にまつわる伝統行事などの全てが「傾斜地農耕システム」です。このシステムは、未来に向けても持続可能なものと認められ、食と農の危機的状況や生態系の破壊など世界が直面する問題解決にもつながるものと評価されました。